アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセント開始したのは56名(小児11人)です |
2025/01/27(月) NEW |
当皮膚科ではデュピクセントによる治療をしており、注射を開始したのは56名で、そのうち小児(12歳以下)は11人です。 薬価が改定となり、デュピクセント皮下注300mgペンは61,714円から53,659円に値下げされました。 3割負担で2400円ぐらい安くなりました(といっても高額ですが)。 注射薬デュピクセント(デュピルマブ)は、アトピー性皮膚炎の皮膚の炎症やかゆみの原因を抑える薬で、生後6か月以上の小児のアトピー性皮膚炎で保険適応があります。 今までの治療で十分な効果が得られなかった中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者さんが対象の治療薬で、高い改善効果と安全性があります。 しかし保険適応の条件が細かくあり、定期的な通院をしていても通常の治療薬(ステロイド)では効果がない方のみとなります。 重篤な副作用は当院でもなく、眼瞼の炎症が2人でましたが、2人とも治療は継続できる程度でした。 小児(12歳以下)に関してはまだ11人だけですが、効果はあり、副作用は今のところありません。 小児に関しては、ご両親は治療希望されるのですが、患者本人が注射拒否で、注射治療導入できないことが多いです。 医療費は高額ですが、こども医療費の支給制度は使えますので、18歳の高校生まで無料(手続きや一時支払いはあります)です。 18歳以上の方は高額医療費制度を活用できます。 医療費に関しては注意事項がありますので、医師の診療後、看護師・事務よりご案内します。 |